粘菌がシャーレ内で「裏金」作り、ロケット打ち上げ中止に 特捜部がミクロの捜査へ
宇宙実験用の粘菌が、支給された糖分を特定派閥へ還流していたことが発覚。「高度な知性」の証明として喜ぶ科学者をよそに、コンプライアンス部門が「贈収賄の証拠品」としてシャーレを押収した。現在、NASAの法務担当が顕微鏡に向かって黙秘権の説明を行っている。
宇宙実験用の粘菌が、支給された糖分を特定派閥へ還流していたことが発覚。「高度な知性」の証明として喜ぶ科学者をよそに、コンプライアンス部門が「贈収賄の証拠品」としてシャーレを押収した。現在、NASAの法務担当が顕微鏡に向かって黙秘権の説明を行っている。
「CGの質感に納得できない」と巨匠・伴田ネロ監督がマスターHDDを廃油に漬け込んで納品、全国のIMAX機器が上映中に物理的にショートする前代未聞の事故が発生した。制作委員会は「スクリーンの枠を超えた熱量」と称賛したが、消防法違反で即時公開中止に。一方、劇場内では立ち込める黒煙と異臭を「究極の4DX演出」と思い込んだ観客が、ハンカチを口に当てながら涙ながらのスタンディングオベーションを送る事態となった。
「排ガスで地球を汚すなど、悪党の風上にも置けない」。巨大カルテルの専属整備士が、密輸車を最新EVに改造する番組が世界的ヒット中だ。静音モーターのおかげで、深夜の抗争もご近所に配慮したノイズレス仕様。リサイクル素材の防弾ドアの前で「持続可能なシノギ」を熱弁する姿に、「うちの社長よりESGに熱心」と絶賛が殺到している。
熊対策の演劇で主役に抜擢された熊。だがAI監督は「咆哮に絶望が足りない」と演技指導を連発。あまりにリアルな稽古で共演した人間俳優は全員、森へ帰った。
財務省と環境省が「外貨準備の一部を生きた猫で保有する」と共同発表し、市場がざわついている。巨大倉庫には金庫の代わりに猫タワーが並び、為替アナリストはローソク足ではなく毛並みのコンディションを必死に読み解き始めた。
国際限界工学会は25日、睡眠不足とカフェインで脳機能を意図的にバグらせ、一時的な天才状態を作り出す新手法「深夜全能感駆動開発(MODD)」を発表した。しかし実演中、スライドに「夜明け」の画像が表示された瞬間に演者が正気を取り戻し、「誰だこのクソコードは!」と絶叫して自らのPCを破壊する事態となった。
「繋がりすぎる現代への解毒」を謳う富裕層向け新プラン。支給される“遮断専用機材”は、内部が空洞の御影石(3kg)だ。発売初日、契約者たちは「いかに快適な圏外か」をSNSで自慢するため、皮肉にも無料Wi-Fiスポットへ殺到し、エリア一帯の回線をパンクさせている。
推しのデータが眠る郊外のデータセンターが聖地化した。壁にすがりつきサーバーの駆動音を「寝息」と崇め、排熱ダクトの熱風を「推しの体温」と浴びる巡礼者が後を絶たない。運営がデータを北極圏へ移管すると発表するや、界隈では極地用防寒着の買い占めが始まった。
「もう帰れないなら大気圏を突破するしかない」。深夜のオフィスで退勤を諦めた会社員が、稟議書の裏紙とエナジードリンクの空き缶で小型ロケットを打ち上げる奇行が急増中。絶望を推進力に天井へ突き刺さった無残なオブジェは、資本主義の果てを体現するアートとして海外で数億円の値を付けた。なお、落札額はすべて会社の雑収入として計上された。
大手キャリアの料金図が「意図的なカオスを描いた最高傑作」としてMoMAに永久収蔵された。学芸員は「割引条件が無限ループを描き、解約ボタンへ到達不可能な『事象の地平線』まで美しく表現されている」と絶賛。鑑賞者の半数が、作品の前で理由なき不安に襲われ過呼吸を起こしている。