政府、会議を流行語だけにするAI導入 中身は国家機密のまま蒸発
政府はスパイ対策として、発言を自動で最新の流行語とカタカナ用語に置き換える「バズワード・セキュリティパッチ」を全会議室に適用した。導入後の議場では「それエグいシナジー」「ガチでアジェンダ感」などの声だけが飛び交い、誰も具体的な名詞を口にできない状態になったという。担当者は「機密情報の保護は万全です。そもそも内容が誰にも理解されていませんから」と胸を張った。
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政府はスパイ対策として、発言を自動で最新の流行語とカタカナ用語に置き換える「バズワード・セキュリティパッチ」を全会議室に適用した。導入後の議場では「それエグいシナジー」「ガチでアジェンダ感」などの声だけが飛び交い、誰も具体的な名詞を口にできない状態になったという。担当者は「機密情報の保護は万全です。そもそも内容が誰にも理解されていませんから」と胸を張った。
転落事故のたびに炎上するSNS対策に、政府が最終回答。危険な崖を「映えガチャ・クリフ」として有料開放。入場券(生命保険付き)を購入し、崖っぷちで撮影。追加課金で「映えるヘルメット」や「奇跡の一枚を撮るドローン」が当たる。なお、救助隊の到着時間はプランによって変動する。
政府は、国内のスモッグを一掃するため、小惑星を「宇宙扇風機」として利用する計画を発表。担当大臣は会見で巨大なリモコンを手に「操作は簡単。『弱』でそよ風、『ターボ』で台風が起こせます」と笑顔で説明した。なお、最初の稼働テストにより、隣国の洗濯物が全て国境を越えて飛来したとの未確認情報もある。
猛暑を受け、政府は新たな財源として「日陰税」を導入。公認鑑定士が光度計を手に各家庭の庭を巡り、「特級コナラ」「並カエデ」など格付けを開始した。早くも認定外の「雑草の影」が闇市で流通、脱税シェードが社会問題に。
夏の食卓の秩序を守るため、政府は「特別麺類文化保護隊」、通称「そうめん警察」を発足。初日の活動で、タピオカとパクチーを薬味にした男性が文化保護法違反で現行犯逮捕された。隊長は「めんつゆこそが唯一の正義。我々は食文化の最後の砦だ」と涙ながらに語った。
全国同時にスマートウォッチでストレス値を測定する「国民総検針日」が実施。しかし公表された統計は黒塗りだらけで、かえって国民の緊張度が急上昇。専門家は「隠蔽が最大のストレッサー」と指摘する。
政府は「情報不均衡」の解消を名目に、陰謀論を住民基本台帳に基づき週1本ずつ配給すると発表。SNSでは「公式が陰謀を認定した瞬間に陰謀じゃなくなる」として、早くも配給品の価値暴落が懸念されている。